2011年6月13日月曜日

グリーンリバー・アートのワークショップに参加して

2011年6月4日(土)
 午前中にコミュニティカフェゆめたい(茅ヶ崎市若松町)にて6月の個展~柳翔太郎の『切り絵の世界』展の展示を無事に終え、午後からは二人で新宿に出かけました。


 たまたま新宿駅西口広場イベントコーナーにて開催されていた「グリーンリバー・アート」(主催団体・本部/グリーンクリエイターズ・ネットワーク/NPO国産材)に目がとまり、素敵な作品が展示販売されているのを見ていたところ、柳さんは入口から全く動かない状態でした。入口には、ワークショップで自由に使用できる木端(木の端材)が畳2畳分ぐらいのスペースにちりばめられて、まるで宝の山のように見えました。「先生!僕、これで何か作りたいな。何を作ったらいいかなぁ・・・」というので、「ゆめたいで売っているポストカードを立てる‘ポストカード立て’を作ったら?」とアドバイスしました。


 切り絵が得意な彼は、高等部2年時は木工班に所属していたこともあり、木材の切断はもちろんのこと、木工作品のイメージを形にするのも得意でした。あっという間に、金具を使用しないアイデアで折りたたみ式の‘ポストカード立て’を組み立ててしまい、本当に驚きました。私はアクリル絵の具で色を塗る工程のみ手伝いました。色は柳スタジオのテーマカラーである「柳ブラック」と「柳グリーン」を採用し、最後に彼の名前のイニシャルをハート♡でつないだオリジナルのサインを彼自身に入れてもらい、完成させました。 完成が近づくころ、あるスタッフの方から「同じ作品を作りたいと
おっしゃっている小学生の女の子がいるのですが、教えていただけますか」と頼まれました。私は細かい仕掛け部分がよくわかりませんでしたので、柳さんにすべて任せました。


 すると、材料を選ぶ段階から、切断、組み立てに至るまで、どこまでも優しく語りかけ、まずはやって見せて、その女の子自身の活動を大切に見守りながら、「いい調子だよ」と褒めて教える柳さんの姿が、そこにはありました。ただ機械的に教えるのではなく、心の通う教え方でしたので、傍で
見ていて、とても温かい気持ちになれました。普段、教師をしている私も大いに刺激を受けました。

 最後に、その女の子のお母さんとスタッフの方々に 柳翔太郎 『切り絵の世界』展のDMをお渡しして、その場を去りました。この個展は4月に初めて開催し、おかげさまで好評をいただきましたので、リクエストにお応えする形で実現に至ったものです。4月の個展に比べ新作は1点しかありませんが、今回はポストカードだけでなく、「額装レプリカ」の販売も新たにご用意いたしましたので、お近くにお出かけの際にはぜひお立ち寄りください。
 また、6月19日(日)早朝5:40から、日本テレビ『24時間テレビリポート』という番組の中で、柳さん自身がカッティングしている姿やインタビューの様子が放送されます。朝早いですが、ぜひご覧くださいませ。




柳スタジオ
プロデューサー
      石田 貴子