2011年8月14日日曜日

京都、奈良、大阪へ取材旅行に行ってきました!

『二条城の東大手門』の下絵
2011年7月27日(水)・28日(木)の2日間は、京都へ。アーティスト柳翔太郎さん自身が立てた計画に沿ってまわりました。1日目は東寺→二条城→広隆寺→四条大橋→清水寺→京都タワーの順にまわりました。二条城の東大手門は、関東へ戻ってきて最初に切り絵の下絵に選ぶほど本人にとって、取材旅行のスタートにふさわしい意味のある門だったようです。




現在のデザイン

清水寺の帰りに立ち寄った、『西尾八ツ橋』では、3年前、中学の修学旅行で訪れた時との違いを感じ、柳さん自身が店員さんに確認する場面も見られました。「このデザイン、3年前と、違う気がするのですが・・・」と柳さん。「するどいね。2年前にデザインを変えたんだよ。どうしてわかったの?」「修学旅行で帰ってから、切り絵にしたことがあって覚えていたんです。」「すごいね。切り絵にしたの?うれしいなぁ。」とはずんだ会話のやりとりが続いていました。。。





 


 『西尾八ツ橋』 柳翔太郎 2007年作






2日目は銀閣寺→金閣寺→龍安寺→天竜寺→渡月橋→伏見桃山城→平等院鳳凰堂の順にまわりました。銀閣寺は、朝一番に訪れたため、観光客も少なく、とても風情を味わえました。龍安寺は、ほっと一息つける静かな空間で、枯山水の庭園をじ~と眺めていると、時の流れが止まっているのを感じ、とても癒されました。




こんな切り絵のハガキも売っていました!
なんと、定価は60円です

 












まるで座禅を組んでいるようです・・・

 

また、柳スタジオにとって7月28日(木)は、大切な記念日でもありました。それは、関西在住のRさんが、柳翔太郎さんの額装レプリカ「日本丸(水が黒)」を初めて購入して下さったからです。Rさんは、アートに関心のあるセンスのよい方で、実は、第1回あーと甲子園に「日本丸」の連作を出品した時から、彼の作品に注目して下さっていました。今回は、実際に制作中の思いなどを伺いながら、柳さんの目の前で作品を購入したいとのお話をいただき、取材旅行中に、実現することができました。「(作品はどれも素晴らしいけれど、特に)日本丸 素敵な作品ですね。私の横浜での思い出といっしょに、作品を大切にします」のお手紙もいただきました。このご縁をこれからも大事にしていきたいと思います。


日本丸を囲んで・・・柳翔太郎さん(左)とRさん(右)






7月29日(金)の3日目は奈良へ。薬師寺→唐招提寺→興福寺→奈良公園→東大寺の順にまわりました。薬師寺では、雄大な建造物の美しさに言葉を失い、柳さんは、何回シャッターを押していたでしょうか。満足いくまで撮影を終えた頃、お抹茶屋さんを見つけ、店内に入ると・・・そこには、本物の切り絵が展示されていました。
作者は西村幸祐さん。数々の仏像をモチーフにし、切り過ぎず、「闇」の部分を大事にされている表現が見えない何かが見えてくるようで、何とも言えないいい味を出されていました。美術館ではありえませんが、店員さんにお願いして、特別に2~3枚撮影させていただきました。

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薬師寺にもいくつか咲いていましたが・・・、



唐招提寺では蓮池の花が一面に見頃を迎え、凛とした姿がとても美しく見えました。思わずお互いに何枚も何枚も記念撮影をしてしまいました。

奈良公園では、鹿と見つめ合いながらの撮影シーンが何回も見られ、まるで、会話をしているかのようでした。柳さんはマンホールにも鹿が描かれているのに気が付き、すぐに撮影していました!!









東大寺では、
ものすごい観光客がいる中、大仏をあらゆる角度から撮影するのに必死になり、どんどん前進していく柳さんの姿が見られました。中学2年生の時にも、大仏の写真から下絵をかきおこす方法で2作品を制作した柳さん。今回は、どんな構図で私たちを驚かせてくれるのでしょうか。今から、楽しみです。   


7月30日(土)の4日目は大阪へ。帰りの新幹線の時間を気にしながら、悪天候も加わり、大阪城のみの取材となりました。1箇所だけでしたが、大阪城公園はとても広く、天守閣に着くまでに、ずいぶん歩きました。





帰り道、雨に濡れ、より鮮やかに浮かび上がったマンホールを発見!!柳さんが見逃すはずもありません。「きれいだなぁ・・・」と呟きながら、とてもうれしそうにシャッターを切っていました。






実は、 柳さんがマンホールを切り絵にした作品は、すでに2点あります。1点は地元茅ヶ崎のもの、もう1点は、日本丸取材時に見つけた横浜のものです。




茅ヶ崎のマンホール




横浜のマンホール





今回の京都、奈良、大阪への取材旅行を通して、アーティスト柳翔太郎さんが心に響いた風景や事柄を切り絵にしてゆきます。1月には3回目の個展を開催予定です。詳細は決まり次第お知らせいたします。どうぞ、新作を楽しみにお待ちくださいませ。




柳スタジオ 
プロデューサー
       石田貴子