2012年12月15日土曜日

ポコラート全国公募展 vol.3 のアーティスト・トークに参加して


2012年12月15日土曜日 アーツ千代田3331(千代田区外神田6丁目11-14)にて、ポコラート全国公募展 vol.3 のアーティスト・トークが開催されました。





全国から公募された1332作品のうち、216作品が選ばれ、そのうちの39名のアーティストがトークに参加したのですが、まず最初にごあいさつされたのは、アーツ千代田3331の総括ディレクターであり、東京芸術大学准教授でもある中村政人氏でした。


 
<中村政人氏の言葉>
 ポコラートの作品を選出するのは、芸大の入試より厳しかった。それは、表現の幅が広いからだ。この絵を描いているひとがどういう気持ちで描いているのか。描いたことによってどのように気持ちが揺れていったのか。それを周りで支援している親御さんはどういう思いなのか・・・など思いすぎると作品に対する評価が、ピシッと言えなくなったりする。
 今回は(前回もそうだが)作品そのものの力~年齢、男女、健常者、障害を持っている方・・・それらの垣根を取っ払い、その絵自体が、僕らに何を訴えているのか、を一番大事にして選出した。
 
 全国でも類がない公募展であり、今回は3歳から83歳までのアーティストの作品を展示している。中には、芸大・美大生、その卒業生らの作品も混じっている。
 見たことのないものを見ると心が震える。見たことのないものを見たい!作りたい!と思うのは、そこにイメージがあるからではないだろうか。ポコラートの審査、また今日の展示を見て、自分の中のいやらしさが洗われる思いがした。作品の力そのものに真のエネルギーをもらえた。
 ぜひこの展示はお知り合いの方にも声をかけていただき、多くの方に見ていただきたい。何回か見ていると、「この作品、こう変わったのか」という方もだんだん出てきて、「これは今までに全くないアプローチだな」など、すごく新鮮な感じがあった。
 ぜひ言葉を感じながら、絵を見ること、作品を見ることを楽しんでいただきたい。
 
 
 
 
アーティスト・トークは14:00からスタート。柳さんは25番目の発表順でした。アーツ千代田3331のポコラート担当である武田律子さんよりインタビュー形式で質問され、笑顔で答えていました。
その様子は、こちら・・・

 


武田さん: まずは、お名前と作品のタイトル、作品の説明をしてください。

柳さん : 柳翔太郎です。「マンホールシリーズ」ということで、神奈川県のマンホールと、奈良と
       大阪のマンホールを制作しました。


武田さん: これは、実際にあるマンホールなんですか?


柳さん :  はい。

武田さん: 旅先で変わったマンホールがあると、どのように記録をするんですか?


柳さん :  あぁ、写真を撮るぐらいです。

武田さん: 写真で撮ったものを、これは・・・切ってあるんですか?

柳さん : えっと、絵をかきます。 絵をかいてから、カッター1本で切ります。

武田さん: (みなさんに向かって)切り絵です!絵を描いたものをカッターで切りぬいて・・・
       非常に細かい絵柄を切りぬいてらっしゃいます。

       ずっとマンホールシリーズは長く続けてらっしゃるんですか?

柳さん : いや、やってないです。今年初です。

武田さん: あっ、そうなんですか。

柳さん : 来年は、神奈川県の全部の市町村のマンホールが、たぶん選ばれればですが、
       飾られます(笑)

武田さん: あーそれじゃ、マンホールはまだまだありますから、かなり続きそうな感じですね!
       
柳さん : そうですね!

武田さん: あーそれはもう、膨大な数といいますか、作品数になりそうで・・・これまた非常に
       期待ができますね!!どうもありがとうございました。皆様、お近くでご覧になって
       下さい。ありがとうございます。柳さん、柳翔太郎さんでした!







左から「茅ヶ崎」「横浜」「大阪」「奈良」「伊勢原」のマンホール
・・・全てを「マンホールシリーズ」として出展しました!
作品番号は「0045」。 投票の際には、ぜひこの番号もよろしくお願いします。




アーティスト・トークに参加するのは、今年で3年目。随分慣れてきて、楽しんでいるようにも見えました。また、当日は、NHK(こんにちはいっと6けん ~12/26(水)午前11:05~11:54 放送予定~の取材班)、千代田区広報課、法政大学の学生さんらによる取材もあり、とても賑やかな雰囲気でした。

またこのような機会に恵まれたことを、心から感謝しています。

興味を持たれた方は、ぜひアーツ千代田3331まで足をお運びください!真のエネルギーと出会えること、間違いないですから。



柳スタジオ
プロデューサー

石田 貴子