2011年12月9日金曜日

ポコラート全国公募展vol.2 出品者による「アーティストトーク」に参加して






2011年11月29日(火)ポコラート全国公募展vol.2に入選した作品~切り絵「東京スカイツリーシリーズ」~を展示するために、アーツ千代田3331(千代田区外神田6丁目11-14)へ出かけました。縦182.7cm×横90cmの大きな作品を慎重に支えながら展示するのには約2時間もかかりました。

そして迎えた展覧会初日の2011年12月3日(土)は、出品者による「アーティストトーク」が開かれました。柳さんの発表順番は11番目。緊張しながらも、自分の言葉でしっかり語ることができました。



柳さん: 昨年も、ここで出させていただきまして、
      電車が好きなので、「電車シリーズ」という作品だったのですが・・・、

               今回は、「東京スカイツリーシリーズ」ということで、色んな場所から見て切り絵にしました。
      個人的には、展望台をやるんだったら、部分拡大もやりたいなぁ・・・と思い、電車が好き
      なので、電車の入っている姿とか、建設がわかる建設中の姿とか、今だからこそ見える
      スカイツリーを作品にしました。

近田さん:ほぼ(スカイツリーが)出来上がってから制作されたのかと思っていたのですが、たしか
      今年の1月とか、かなり前の段階で制作されていたんですよね?

柳さん: はい、2年前ぐらいからやり始めました。

近田さん:その段階、その段階のスカイツリーを作ったのですね!
      だいたい1枚どれくらいの時間をかけてできるのですか??

柳さん:  これ(見上げたスカイツリー)は、1時間。(「え~?!」という観客のドヨメキあり)
        でも、これ(電車とスカイツリー)は1カ月です。(「ほ~~」という納得?感心?の声が響く)

近田さん:写真をもとにして、切る場所を決めたりするのですか?

柳さん:  はい

近田さん:スカイツリーというモチーフを切り絵という方法で表現するのは、妙に新しいものとマッチ
      していて、すごいなぁーと思いました☆
      細かく切り抜かれた部分とかもあったりしますので、みなさんもよろしければ、お近くで
      見てみてください!!
      柳さん、ありがとうございました!

この展覧会は、12月25日まで開催中です。全国から集った1267作品より選出された237作品が展示されています。自由で自発的なエネルギーに満ちた作品が多く、純粋に作品が持つエネルギーとの‘出会いの場‘となっています。お近くにお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
なお、来場者による投票は22日までです。おひとり様3作品まで選べます。よろしければ、作品番号「0052」とお書きください。柳さんの今後のために、1票よろしくお願いいたします。



柳スタジオ
プロデューサー

石田貴子


     
     

2011年11月13日日曜日

早稲田大学 学園祭「ぼくらのアトリエ」に参加して


2011年11月6日(日)は早稲田大学の学園祭2日目でした。昨年度は、NPO法人PandA-J主催の「第2回あーと甲子園」の会場だったのですが、今年は早稲田大学法学部の社会保障法菊池ゼミの学生主体による「ぼくらのアトリエ」という企画で、戸山キャンパス32号228教室にて、全国の特別支援学校に通う子どもたちの絵を展示していました。柳さんは、昨年度(神奈川県立茅ケ崎養護学校高等部3年時)「電車シリーズ」という切り絵の作品で全国1位をいただき、そのおかげで自信をつけ、卒業後、働きながらも切り絵の制作活動を続けています。
 今回は、学生からのありがたい依頼を受けまして、柳さんの卒業後の活動の様子を紹介するコーナーを特別に設けていただきました。


 9:30ごろに到着。「柳スタジオ」の作品展示を終えると、学生たちが行っていた展示作業にアイデアを出しながら、仲良く手伝っている柳さんの姿が見られました。また、来場者の方々に対して「全国の特別支援学校の生徒さんの絵を展示しています。アンケートにもご協力ください!」と呼びかけながらビラを配る姿も見られました(笑)!



 来場者の方たちは、早稲田大学の菊池ゼミの関係者を始め、他学部の学生たちや、そのご家族、初めて訪れた方々など、柳さんの作品の前で立ち止まりながら、柳さん自身に制作秘話を尋ねられたり、「君!すごいよ!期待してるよ!」と握手をして帰られたりしていました。



13:00~14:30 大久保晃先生(桑沢デザイン研究所専任教授、東京造形大学非常勤講師)と愛本みずほ先生(漫画家)によるワークショップが開かれ、コラージュの手法を用いた、CDジャケットのデザインについて学びました。





左:大久保晃先生  右:愛本みずほ先生

 















                                                    

 ◇柳さんの制作風景◇


完成したのは、こちら↓


 電車が好きな柳さんは、雑誌の中からずっと「電車」の写真を探していましたが、なかなか見つからず、その代わりに「船」を見つけて取りかかっていました。しばらくすると「機関車」を発見!思わず笑顔がこぼれていました。終盤にさしかかった頃、自分の「東京タワー」柄の名刺をカットして接着。仕上げに愛本先生から「SHOTARO」のサインを右端の中央あたりに書いていただき、すぐその下に、自分の「S♡Y」のサインを入れて完成させていました☆ 
 最後に大久保晃先生より「さすがプロのイラストレーターの柳さんは、縦と横をきっちりと決めたデザインに仕上げていて、カッコイイですね。東京タワーの名刺も効いています!」の講評をいただきました。




  今回は、このような貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
ここでのご縁を大切に、今後の作品制作に生かしていきたいと思います。


 「柳スタジオ」の今後の予定としましては、

◆「ポコラート全国公募展 VOL.2」
  会期:2011年12月3日~25日
  時間:12:00~19:00(火曜休場)
  場所:アーツ千代田3331(東京都千代田区外神田6丁目11-14)
  出展作品:切り絵「東京スカイツリーシリーズ」

◆ 「柳翔太郎 切り絵の世界展」(第3回目の個展)
  会期:2012年1月5日~31日
  時間:10:00~23:00(月曜定休)
  場所:珈琲・陶芸・美酒・ギャラリー「風海」
     (神奈川県伊勢原市桜台1-24-9 リラ伊勢原1F)
  出展作品:切り絵「電車シリーズ」他10点程度
  販売商品:ポストカード、額装レプリカ、クリアファイル

 がございます。お近くにお越しの際には、ぜひ足をお運びくださいませ。



柳スタジオ 
プロデューサー
        石田貴子



2011年11月12日土曜日

第8回鶴嶺東コミセンまつり に出店して

 2011年11月5日(土) 地元茅ヶ崎で「第8回鶴嶺東コミセンまつり」が開かれ、柳さんは切り絵のポストカードを販売しました。やはり一番人気は「浜降祭」。あっという間に完売してしまいました。その他、電車が好きな小学生の男の子が「電車シリーズ」を大事そうに見つめて買ってくれるシーンもありました。
 また、「え?これ、君が作ったの?!」とアーティスト自らが販売していることに驚かれる方々や、
お買い上げいただいたポストカードの裏に「サインして!」と自筆サインを求める方々もいました。
 半日で87枚の売り上げがあり、本人も驚き、応援してくださる方々との交流を楽しんでいる様子が伺えました。また、次なる制作意欲が生まれていたようにも感じます。お買い上げいただいた方々、本当にありがとうございました。
 来年の1月5日~31日には伊勢原市桜台にある「風海」というお洒落なお店で3回目の個展を開く予定です。お近くにお越しの際には、ぜひ、足をお運びください。よろしくお願いいたします。 




柳スタジオ 
プロデューサー 

石田貴子

2011年9月3日土曜日

コミュニティー・サタデーの切り絵講座の講師に招かれて

2011年9月3日(土) 母校の茅ヶ崎市立第一中学校にて第13回コミュニティー・サタデー(地域ふれあい講座)が開かれ、柳さんは切り絵講座の講師に招かれました。


第2回あーと甲子園で大賞を受賞した『電車シリーズ』の前で




今は厚木のイオンで働きながら、趣味で切り絵を続けていることを語り、最新作の2点を披露しました。




『マリンタワーと氷川丸』
 

『二条城の東大手門』














 
「切り絵はどこから切り始めればいいですか?」の質問には「細かいところから徐々に大きいところを切っていくと、きれいに仕上がります」と説明し、カッターの持ち方については、「鉛筆と同じように持ってください」、さらに「カッターの刃は、小まめに替えてください」など、実体験からくるアドバイスを次々としていました。




9:10~制作開始。 その後2時間の間、みっちりと後輩たちの作品の進行具合を見守りながら、
あちらこちらでアドバイスしている姿が見られました。











最後に、生徒代表の言葉をいただき、講師の柳さんからも一言感想を述べました。

『今日初めて切り絵をやってみて完成した人もしなかった人もいましたが、完成しなかった人は、休み時間や家で続きを頑張ってください』
『インターネットで“柳翔太郎”と検索すれば、僕のことが調べられます』
『今日切り絵に興味を持った人は“切り絵”と検索すれば、いろんな作品例や、切り絵のやり方が出てきます。ぜひ、楽しんでみてください!』




最後に、柳スタジオのホームページアドレスをお知らせして、本日の切り絵講座を終えました。

第一中学校が「地域に開かれた学校」であることがとても伝わる一日でした。
生徒のみなさんたちの講座に打ち込む姿勢に感動し、この講座を盛り上げて下さっている教職員の皆さまに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

柳さんは会議室に戻ったあとアンケートに答えながら、「もし来年も講師をお願いされたら、引き受けたい」と言っていました。もし、また機会がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。



 

柳スタジオ 
プロデューサー
                  石田 貴子




2011年8月14日日曜日

京都、奈良、大阪へ取材旅行に行ってきました!

『二条城の東大手門』の下絵
2011年7月27日(水)・28日(木)の2日間は、京都へ。アーティスト柳翔太郎さん自身が立てた計画に沿ってまわりました。1日目は東寺→二条城→広隆寺→四条大橋→清水寺→京都タワーの順にまわりました。二条城の東大手門は、関東へ戻ってきて最初に切り絵の下絵に選ぶほど本人にとって、取材旅行のスタートにふさわしい意味のある門だったようです。




現在のデザイン

清水寺の帰りに立ち寄った、『西尾八ツ橋』では、3年前、中学の修学旅行で訪れた時との違いを感じ、柳さん自身が店員さんに確認する場面も見られました。「このデザイン、3年前と、違う気がするのですが・・・」と柳さん。「するどいね。2年前にデザインを変えたんだよ。どうしてわかったの?」「修学旅行で帰ってから、切り絵にしたことがあって覚えていたんです。」「すごいね。切り絵にしたの?うれしいなぁ。」とはずんだ会話のやりとりが続いていました。。。





 


 『西尾八ツ橋』 柳翔太郎 2007年作






2日目は銀閣寺→金閣寺→龍安寺→天竜寺→渡月橋→伏見桃山城→平等院鳳凰堂の順にまわりました。銀閣寺は、朝一番に訪れたため、観光客も少なく、とても風情を味わえました。龍安寺は、ほっと一息つける静かな空間で、枯山水の庭園をじ~と眺めていると、時の流れが止まっているのを感じ、とても癒されました。




こんな切り絵のハガキも売っていました!
なんと、定価は60円です

 












まるで座禅を組んでいるようです・・・

 

また、柳スタジオにとって7月28日(木)は、大切な記念日でもありました。それは、関西在住のRさんが、柳翔太郎さんの額装レプリカ「日本丸(水が黒)」を初めて購入して下さったからです。Rさんは、アートに関心のあるセンスのよい方で、実は、第1回あーと甲子園に「日本丸」の連作を出品した時から、彼の作品に注目して下さっていました。今回は、実際に制作中の思いなどを伺いながら、柳さんの目の前で作品を購入したいとのお話をいただき、取材旅行中に、実現することができました。「(作品はどれも素晴らしいけれど、特に)日本丸 素敵な作品ですね。私の横浜での思い出といっしょに、作品を大切にします」のお手紙もいただきました。このご縁をこれからも大事にしていきたいと思います。


日本丸を囲んで・・・柳翔太郎さん(左)とRさん(右)






7月29日(金)の3日目は奈良へ。薬師寺→唐招提寺→興福寺→奈良公園→東大寺の順にまわりました。薬師寺では、雄大な建造物の美しさに言葉を失い、柳さんは、何回シャッターを押していたでしょうか。満足いくまで撮影を終えた頃、お抹茶屋さんを見つけ、店内に入ると・・・そこには、本物の切り絵が展示されていました。
作者は西村幸祐さん。数々の仏像をモチーフにし、切り過ぎず、「闇」の部分を大事にされている表現が見えない何かが見えてくるようで、何とも言えないいい味を出されていました。美術館ではありえませんが、店員さんにお願いして、特別に2~3枚撮影させていただきました。

]











薬師寺にもいくつか咲いていましたが・・・、



唐招提寺では蓮池の花が一面に見頃を迎え、凛とした姿がとても美しく見えました。思わずお互いに何枚も何枚も記念撮影をしてしまいました。

奈良公園では、鹿と見つめ合いながらの撮影シーンが何回も見られ、まるで、会話をしているかのようでした。柳さんはマンホールにも鹿が描かれているのに気が付き、すぐに撮影していました!!









東大寺では、
ものすごい観光客がいる中、大仏をあらゆる角度から撮影するのに必死になり、どんどん前進していく柳さんの姿が見られました。中学2年生の時にも、大仏の写真から下絵をかきおこす方法で2作品を制作した柳さん。今回は、どんな構図で私たちを驚かせてくれるのでしょうか。今から、楽しみです。   


7月30日(土)の4日目は大阪へ。帰りの新幹線の時間を気にしながら、悪天候も加わり、大阪城のみの取材となりました。1箇所だけでしたが、大阪城公園はとても広く、天守閣に着くまでに、ずいぶん歩きました。





帰り道、雨に濡れ、より鮮やかに浮かび上がったマンホールを発見!!柳さんが見逃すはずもありません。「きれいだなぁ・・・」と呟きながら、とてもうれしそうにシャッターを切っていました。






実は、 柳さんがマンホールを切り絵にした作品は、すでに2点あります。1点は地元茅ヶ崎のもの、もう1点は、日本丸取材時に見つけた横浜のものです。




茅ヶ崎のマンホール




横浜のマンホール





今回の京都、奈良、大阪への取材旅行を通して、アーティスト柳翔太郎さんが心に響いた風景や事柄を切り絵にしてゆきます。1月には3回目の個展を開催予定です。詳細は決まり次第お知らせいたします。どうぞ、新作を楽しみにお待ちくださいませ。




柳スタジオ 
プロデューサー
       石田貴子