2014年4月23日水曜日

信州大学附属特別支援学校の高等部3年生と切り絵の交流会を持ちました!

 2014年4月22日(月)信州大学附属特別支援学校の高等部3年生8名が、東京・横浜方面への修学旅行に合わせて、厚木を訪問し、柳さんと切り絵の交流会を持ちました!

何と、この生徒たちは高等部2年生より切り絵を学び、切り絵の紙芝居を制作したこともあるとのこと。自ら進んでネットで検索し、柳さんの存在を知り・・・「是非、切り絵アーティストの柳さんに会いたい!」という思いが実現したという訳です。

担当の原先生より初めてこのお話をいただいた2月上旬から、柳さんもずっとこの日を心待ちにしていました。

そして当日。
始めの会のあと、まずは柳さんより、切り絵の下絵の説明がありました。



 

「今回は、みなさんのために、横浜に発着する電車を切り絵の下絵に選びました!」
「みなさん、どれかわかる電車はありますか?(答えてみてください)」

「山手線!」とはりきって答えた生徒には、「残念ながら、山手線は走ってないんですね~」(笑)と
「京浜東北線」と落ち着いて答えた生徒には、「正解!!」と返答し、他の生徒たちも注目している中、興味のある切り絵を各々選んでもらいました。


制作に入ると、場内はシーンと静まりかえり、みなさんが集中して取り組んいる様子が伺えました。
そんな中、「ここ、どうやって切るかわからないんだよな~」の声が聞こえるや否や、柳さんの登場です。実際に切って指導していました。その様子は、こちら↓






「そうやって切るんだなぁ・・・」「すごいなぁ・・・」って思いながら
集中して観察する姿もまた、輝いて見えました☆☆☆



 
約1時間経過したところで、個性あふれる作品の数々が前テーブルに集められました。



これらの作品の一つ一つに対して、“柳先生”より、やや厳しい講評がありましたがー、

中でも、柳さんが「自分じゃ、やらないんで・・・」と興味を示したのが、一番奥の作品(ちょっと見えにくくてすみません)の、“貼り絵と切り絵のコラボレーション”の作品でした。柳さんも“カラー切り絵”に挑戦したことはあるのですが、このような心を込めてちりばめられた貼り絵の上に切り絵を置く・・・という作品を見たのは今回が初めてでしたので、最後には「僕も1作品だけ(マネして)作ってみようかな」の感想も聞かれました。(これって、実はとても珍しいことなんです!基本的には、彼は他人からは影響を受けない、自分の表現のナルシストなんで(笑) 影響を与えて下さった、生徒さん!どうもありがとうございます!!)

その他のやり取りを、ピックアップした写真でお届けしたいと思います・・・




原先生(左)の横で講評に熱が入る柳さん(右)
 



「次回はカッター(の刃)をキレイにすれば上手くいく!」と言われて
はにかむ生徒さんと、励ます生徒さん





「さぁ、君の感想は?」と聞きながらも・・・



パンタグラフが切り落とされずに残っているか・・・
気になり、チェックする、電車好きの柳さん
   






一番難しい新幹線のロゴ入りデザインの下絵に挑戦した生徒さん(一番右)の感想は・・・
「今までやった中で一番難しかったし、やった甲斐がありました。こんな細かいのは初めてでいい勉強になりました!」
そんな生徒さんに対し、柳さんは一言、「ずじはある☆」と好評していました!



 

後半に差しかかると、生徒さんたちから、柳さんへ長野からのお土産の贈呈がありました。





「僕たちからお土産の戸隠そばです」「たくさん食べてください」


 



また、“プロのカメラマン”からは、善光寺の写真のプレゼントが、
解説つきでありました。



長野の話題が出ると、生徒の中から「今度、長野の学校に来てほしいです!!」の要望があり、
「いつですか?」と聞き返すと、「5月!!」とのこと。「ちょっと5月は早すぎますね」と原先生。
「卒業制作は・・・」の言葉を出したのは、柳さん。柳さん自身も、高等部3年生の時に、「電車シリーズ」「東京スカイツリーシリーズ」を制作した経験があることも背景に飾ってある実物作品とともに紹介しました。行く気満々の柳さんですが、冬頃になりそうですね。前向きに検討させていただきたいと思います。


お土産贈呈のあとは、原先生より、卒業後の生活についてのインタビューがありました。

原先生:「働く上で大切なことは何ですか」

柳さん:「職場(の人間)関係です」

原先生:「どんなことに気をつければいいでしょうか」

柳さん:「わかりません・・・」 (しばらく、沈黙)

原先生:「今、学校では、時間を守ることやあいさつなどを学習しているのですが・・・」

柳さん:「時々、寝坊して遅刻したりするんですけど、時間はちゃんと守った方がいいですね」
     「それから、自分からあいさつするのも(大切です)」

原先生:「グループホームでの生活で楽しいことはありますか」

柳さん:「楽しいことは・・・特にない(笑)」

原先生:「食事を自分で作るとか・・・」

柳さん:「いや、食事は作ってもらえるんですけれど、洗濯は自分でやらないといけないです」
     「あと、僕はあんまりやってないですけど、部屋の片づけも」

原先生:「なるほど」

柳さん:「あと、趣味を増やすこと」

原先生:「そうですよね、柳さんには切り絵がある。その他に好きなことはありますか」

柳さん:「Nゲージ!」(即答)

原先生:「電車ですね。旅行とかお好きですよね?」

柳さん:「旅行というよりも、気分転換になることは基本的に好きなんです」

原先生:「なるほど。自分が楽しめるものを見つけることが大事なんですね」
     「どうもありがとうございました!」



インタビューの後、生徒のみなさんと柳さんとで記念撮影をしました。その写真はこちら↓



信州大学附属特別支援学校の高等部3年生8名と柳さん(前列中央)



この度は、教頭先生を始め、原先生、その他の引率の先生方にこのような交流会を企画していただき、貴重な経験と素敵な出会いに恵まれましたことを心より感謝申し上げます。また交流の場所を快く提供してくださった福祉施設の施設長、その他の職員の方々にも深く感謝しております。

それでは、また、冬頃、続きのお話ができますことを楽しみに☆
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


柳スタジオ
プロデューサー 

石田 貴子















 




























































 
 
 












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